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【プレスリリース掲載】ニュートリベース社の創業ストーリーを取材いただきました

子供の発達に重要な栄養が摂れる無味無臭の栄養パウダー『Ayo』、別々の企業に勤める二人の起業ストーリー 【プレスリリース掲載ページリンク→PR Times STORY


 彼らは栄養が特に重要な時期な発達期の子供をターゲットに、不足しがちな栄養を日々の食事に1食わずか1グラム混ぜるだけで簡単に補給できる無味無臭のパウダー「Ayo」(健康補助食品)を開発し、販売しています。栄養素材は特有の異味や異臭がありますが、特許出願中の独自の処方技術によって無味無臭化を実現しました。無味無臭にすることで、好きな料理や飲み物に混ぜて手軽に必要な栄養を摂取することができます。子供の偏食に悩む子育て世代の悩み解決や、手軽な栄養補給手段として応用可能な製品です。

 企業勤めであり、兼業制度を活用して起業された共同創業者のお二人に起業ストーリーを聞いてみたいと思います。

               (左から)宮田副代表と佐藤代表

異なる経歴を持つ二人が共同創業するまでの経緯を教えてください

佐藤:私たちが初めて出会ったのは2022年5月~9月に行われた株式会社フェニクシーのインキュベーションプログラムでした。フェニクシーとは「大企業発ベンチャー創出」を掲げるインキュベーションプログラムを提供している京都の会社で、大企業社員、研究者、学生、起業家等が4か月間住み込みで衣食住をともにしながら各々の事業アイデアを磨きます。食品メーカーから参加した私は栄養管理サービスアプリについて事業検討し、制御機器メーカーから参加した宮田さんは国内林業に関する新規事業を検討していました。

宮田:たまたま部屋が隣同士であった私たちはいつしか、講義以外の時間も二人で真夜中まで仕事をしたり、お酒を飲みながら様々な話をするようになりました。その中でも特に話した内容は日本の将来についてです。昨今、日本の将来に関するニュースは出生率の低下や可処分所得の減少といったネガティブな内容に溢れ、夢や希望を持てない環境下にいると感じており、より夢や希望を持つためには自分事として何をしていくべきなのかを話していました。議論を重ね未来を明るくするためにはこれからの未来の担い手である子供たちが特に重要で、彼らのためになるビジネスを二人でやろうと話したのがきっかけでした。ただ、当時は具体的になにをやるのかは決まっていませんでした。

              出会った当時を思い起こす宮田副代表と佐藤代表

無味無臭の栄養パウダー『Ayo』はどのようにして生まれたのでしょうか

宮田:ある日、佐藤さんの事業アイデアについてディスカッションしていました。子供の成長期は人生で最も栄養が重要な時期にも関わらず、味覚が未成熟で食の好みが偏りがちで、必要な栄養が取りにくいという課題があり、佐藤さん考案の栄養管理サービスだけでは解決することが難しいと悩んでいました。休憩の際にコーヒーを飲む時にスティックコーヒーを見て、佐藤さんが「スティックコーヒーのようにさっと何にでも入れることができ、必要な栄養を補給できれば良いのに」とつぶやきました。面白いアイデアだなと思い、「それが無味無臭で料理にいれるだけで栄養補給できればよいですね」と答えました。この会話がAyo誕生のきっかけです。

 このときは栄養管理サービスの中身について検討していたので、それ以上詳細を話すことはありませんでしたが、「あったら良いね」と盛り上がりました。その日の夜、お酒を飲みながら無味無臭の栄養パウダーの開発は将来を担う子供たちのために私たちが本当に取り組むべきではないかと話しました。挑戦したビジネスがうまくいかないことが失敗ではなく、アイデアと熱意があるのに挑戦しないことが失敗であると意気投合し共同創業への挑戦を決めました。勢いでその場で決まりましたが今考えてみるとこのような流れで開発が始まり、起業したのでお酒って怖いなと思います(笑)。


          登記住所としたフェニクシー東京オフィスで話す宮田副代表(左)と佐藤代表

研究者でもある佐藤代表の想いを聞かせてください

佐藤:勢いで始まった部分もありますが、栄養学と脳科学の研究者として元々興味が強い領域です。先進国である日本の子供たちの栄養は十分に足りていると思われがちです。日本は先進国でありながら、子供たちの栄養が十分であると誤解されがちです。食の欧米化の進行を背景に、先進国特有のカロリーは十分に摂れているものの発達に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素が不足している「隠れ栄養不足」に陥る子供が83%以上もいると言われています。人間の体は摂取した栄養素で構築されており、特に発達期の栄養は脳と身体の発達に不可欠で将来のパフォーマンスにも影響します。ただし、これらの重要な栄養素は多岐にわたり、厚生労働省が推奨する栄養素は35種類もあり、仕事や家事育児に忙しい子育て世代がこれら全てを食事で考慮することは困難です。

 また、以前の研究で若齢のマウスにおける栄養素と脳機能の関係を評価した経験があります。その結果、若齢で低栄養のマウスは著しく脳機能の発達が低下していました。この研究と同様の事象が日本の子供たちでも起きている現状、そして私の2歳の娘の食の好き嫌いが激しく重要な栄養が含まれた食事をあまり摂らない姿をみて何とか対策を講じねばという思いが強くなりました。

 栄養学と脳科学は一般の方には理解しにくい分野ですが、既に多くの研究が行われ、学術的な知見や論文エビデンスが蓄積されています。このような価値を解き明かし、社会に実装していくことが研究とビジネスの両方に触れている私の使命だと捉えています。


                   研究者としての想いを語る佐藤代表

無味無臭の栄養パウダー『Ayo』開発までの道のりを教えてください

宮田:フェニクシーのインキュベーションプログラムが終了し、二人とも所属企業に戻ったので起業するまでの道のりは大変でした。まず、衣食住を共にしていましたが自分の家に帰ることになり直接会う機会が減りました。幸い、自宅がそれぞれ横浜にありましたのでそこまで会うことに苦労しませんでしたが、本業の合間を縫って週2回程度のオンラインミーティングや土日にコワーキングスペースに二人で朝から晩まで籠ってアイデアのブラッシュアップを行いました。

佐藤:商品コンセプトは固まっていたので、過去の研究エビデンス情報と日本時の食事栄養摂取データベース情報からロジックを組んで不足しがちで重要な栄養素を摂取できる組成を導き出し、栄養パウダーの配合比を決定しました。試作品づくりですが当時はまだ会社創業前であり、個人での依頼であったため、栄養素自体に異味、異風味があることを理由に試作品の製造を断られることや、受け入れてくれたとしても高額な見積を提示されることも少なくありませんでした。その後も地道に試作品を作れる会社を探し続け、ありがたいことに我々の商品コンセプトに共感し、まずはやってみましょうとある会社が引き受けて下さることで試作品が完成しました。試作品を評価した結果、一部課題はありましたが予想以上に完成度が高く、これを改良すれば無味無臭の栄養パウダーが作れる!と二人で喜び合いました。その後、アカデミアやフェニクシー、所属企業などの伝手を頼り他の研究者や医師、管理栄養士、シェフ等の方からのアドバイスを参考に改良を重ねることで無味無臭の栄養パウダーが完成しました。


        Ayo-1(左)と1g摂取した際に補給で補給できる栄養素(右)


最後に、『Ayo』リリースまでの道のりと二人のビジョンを聞かせてください

宮田:無味無臭の栄養パウダーは完成したものの、それ以外もゼロからのスタートでしたので大変でした。登記等の基本的な準備はもちろん、薬機法に則ったパッケージデザインの製作やEC機能付きのホームページ作成、資本金の準備、リバースエンジニアリング対策の特許出願など所属企業の休みである土日のほとんどを創業準備に充てました。その際に無味無臭の栄養パウダーのネーミングを決めました。「Ayo」にした理由は、海外進出も見据えており、外国の方々に「エーヨー=栄養」という言葉を広めていきたいという意味が込められています。現在は自社ECサイトとAmazonや楽天を中心に販売していますが、私たちの想いに共感してくださる方々が日々購入してくださり感謝の気持ちでいっぱいです。


佐藤:二人で起業を志した日からリリースまで約半年かかりましたが、何とか無事にたどり着くことができました。今後は通販だけでなく、BtoBやBtoBtoC領域にも広げ、企業間での価値の共創にも取り組みたいと考えます。既に多くの企業が魅力的な食品事業を展開しているため、そこに無味無臭の栄養パウダーを活用することで、世の中にもっと栄養(Ayo)を広げられると思っています。また、将来的には子供だけでなく、妊婦向けや栄養バランスが崩れがちな若者向けの商品も開発したいと考えています。栄養学や脳科学などのサイエンス価値を事業を通じて社会に還元することで、栄養(Ayo)で明るい未来を築いていく方々のパフォーマンスや健康をサポートできるよう頑張ります。


               Ayoに込めた思いと今後の展望を語る宮田副代表

商品情報・プロジェクト情報URLなど

ニュートリベース公式HP: https://www.nutribase-lab.com/

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